北海道胆振総合振興局産業振興部農村振興課発注
畑地帯洞爺高台地区61工区
工期(令和6年4月18日~令和6年11月29日)
受注者:豊浦・木村・伝JV
現場代理人:佐藤昌隆
洞爺湖町高台地区は、羊蹄山と有珠山の間に位置しており、火山灰の土壌は水分や肥料もちが良い。ジャガイモ、長芋、豆類、ビートなど多様な作物が作られている。
しかし、傾斜地が多く大型機械が入りづらいという問題も抱えている。
畑の勾配を出来るだけなくし、より平面な耕作地をつくろうというのが当事業。北海道が整備主体となり、農業基盤整備事業として2022年から整備工事が行われている。
施工する現場は複数個所あり、それぞれ数ヘクタールの畑をブルドーザなどの重機を使い均等にならしていく。一番高低差がある畑だと7メートル以上の凸凹がある。
工事は5パーセント以内に勾配をならし、農業機械が入りやすくして農作物の生産効率を向上させるのが狙いだ。
現場代理人 佐藤昌隆
整備事業の指揮を取るのが佐藤昌隆現場代理人。「農家さんが畑作物を作りやすくするのが私たちの仕事です。整備が終わった畑が使いやすくなったと言われるのが何よりうれしいですね」と話す。
「今は測量技術が発達しIT化によってデータが正確に、簡単に整理されるので随分と効率的になりました。作業時間も減りましたよ」
工事事務所には若手技術者も詰めている。
左 吉崎力矢(よしざき りきや) 27歳
中央 佐藤泰嘉(さとう たいか) 27歳
「彼らが自分で楽しんで仕事ができるようになればいいですね。そのためにも自分たちが携わっている農業基盤整備事業がこの国や北海道の食料供給に貢献していることを理解して欲しいです。そして、もっとたくさんの若者が建設業界に飛び込んできて欲しいです」
「よくゼネコンさんが地図に残る仕事と言いますよね。私たちも同じです。工事が終わったあと、出来上がった場所を通るとうれしくなります。形になって人々の役に立つ仕事をしているんだなあと実感します」
天気に左右されがちな農業基盤整備事業だが、また農家さんの喜ぶ顔を浮かべ完成を目指している。